フリープログラマ推進部

転職にメリットがあるか?プログラマの勤務年数毎に検証

プログラマの転職メリットデメリット

プログラマの転職メリットデメリット

日本では、バブル景気崩壊後の不況によって、これまでのような終身雇用や年功序列を当てにすることができなくなったといわれています。その分比較的転職しやすくなったようですが、それも欧米に比べればまだまだです。IT業界は産業自体が若いこともあり、また欧米流の実力主義を受け入れやすいこともあって、労働人口の流動性が他の職種よりも高くなっています。しかしだからといって次々と転職することが、自分のキャリアにとってメリットとなるかどうかは、慎重に判断する必要があるでしょう。

数年で転職する場合

新卒で希望を胸にいざ就職をしてみたら、自分の思い描いたものとはかけ離れていた、あるいは自分のやりたいことが見つからない、などといった理由から3年以内に離職する割合が、3分の1に上るという統計結果が出ています。これは全体としての平均ではありますが、企業は入ってみなければわからない部分が大きく、インターンシップなどを積極的に受け入れている企業ではない限り、ある程度やむを得ないことかもしれません。しかし1年も経たずに辞めてしまうと、次の企業でまた振出しに戻って一から出直さなければなりません。余程の実力を見込まれて採用されたのではない限り、与えられる仕事も、最初は限られており、企業側の新人を育てるコストを考えれば、あまり歓迎されないのです。
「石の上にも3年」といいますが、数年我慢して同じ職場で仕事を続けていると、ある程度の仕事の流れが掴めるものです。もちろん会社勤めをすれば、人間関係などは、その職場や取引先などごく限られた範囲になってしまいます。業務内容も、それほど目新しいものが加わるわけでもなく、上司や先輩の仕事を見ていれば、将来どのような仕事に携わることになるのか、また社内でどのようなポジションを占めることになるのか、などある程度の予測が可能になります。プログラマのように高い専門性を求められる仕事の場合には、自分が身に付けたいと考えるスキルを磨く場が提供されないといったミスマッチも否めません。一方で同じ職場で数年の実務経験を積んでいるとあれば、即戦力としての実力を期待できるため、転職をしてキャリアアップを実現することも可能です。

10年で転職する場合

あるいは10年同じ企業に勤め続けて転職をしようという場合、これからいよいよ責任のある地位を任されることも期待できるでしょう。それまでの経験の内容にもよりますが、プログラマとはいえ一つのプロジェクト全体をまとめる立場にいたり、リーダーとして仕事の完成に向けてチームの実力を引き出すなど、単に専門性の高いスキルと知識を持つに留まらない、一段レベルの高いスキルを身に付けていると評価されれば断然有利です。

「フリープログラマ推進部」一押しの記事

プログラマがフリーになるべき理由

プログラマがフリーになるべき理由 プログラマのように、社内にあっても社外で通用する実力を求められる職種であれば、無理に我慢をして会社勤めをする必要はないのです。会社勤めをしていれば、会社の命令に絶対服従で、ありきたりの案件や、似たような案件ばかりを担当させられても文句を言えません。また興味のある案件や腕を磨きたい分野の仕事することができる保証はないのです。更に社内の人間関係に悩まされたり、長時間労働にも黙々と従うといった苦痛も耐えがたいでしょう。その点フリーランスであれば、嫌な仕事も契約に則って最低限我慢すれば済みますし、人間関係をドライに割り切ることができます。

適度にサボる

適度にサボる 人が仕事に集中できる時間というものは、1日の中でも数時間に限られています。それでも仕事を完成させるために、わが身に鞭打って机にしがみついて頑張ってみても、長時間ダラダラと過ごすだけで、能率は上がらないということがよくあります。このような場合にはむしろ、適当にサボることが効果を上げるようです。ネットサーフィンなどをして、頭をこれまでの仕事から完全に切り離してしまい、短時間であってもリセットするのです。あるいは席を立ってしばらく外を散歩したり、お茶を飲んだりすることで、切り替えができれば、再び仕事に戻った時には能率が上がっていることでしょう。

プログラマとしてのキャリア

プログラマとしてのキャリア プログラミングは、IT業界に身を置く者がいやしくも身に付けておかなければならない基本的な知識といえますが、そのせいかプログラマの地位は低く見られがちです。しかしプログラマという仕事を、将来キャリアアップするための通過点と考えるのではなく、一生涯プログラマであり続けようと意欲を燃やす人もいるほど、魅力のあるものです。そのためには自分の可能性を広げるため、一つでも多くのプログラミング言語を学習するなどといった努力は欠かせませんが、「35歳定年説」もなんのその、40代、50代に至ってなお現役というプログラマも、実際に活躍しているのです。