フリープログラマは狭く深い技術を習得して活躍する

求められる人物像

世の中でITが浸透するにつれて、安定したネットワーク環境が実現しつつあります。それを支えるにも、またこの先更に新たなサービスを生み出して行くにも、プログラマは必要とされています。このようにプログラマの需要が供給以上に大きく、慢性的な人材不足を引き起こしています。しかしその中で、単純に誰でもできることをこなすというレベルに留まるのであれば、いくらでも替わりがいるのが現状です。人材不足とはいえ、今日の開発競争の中でクライアントが求める人材のレベルは高くなっているのであり、平均レベルであっては将来が危ぶまれます。

35歳定年説

さてプログラマには、これまで「35歳定年説」が囁かれてきましたが、これは会社勤めの身にとって、管理職や一段上のレベルへと出世する年齢といえます。つまり会社という組織を形作る上で、人を指導したり会社としての経営を担う人材も必要となるため、それをプログラマにも担当してもらおうという会社の思惑が働くというのです。プログラマとしての仕事は、仕事に応じて求められる言語がいくつもあるなど、通り一辺倒の学習だけでは処理しきれなくなっています。一つの言語を学んだ後はそれで通用するような案件だけを選ぶということもあるでしょうが、それでは自ら仕事の幅を狭くしてしまいます。そしてトレンドから外れてしまえば、簡単にお払い箱になってしまうのです。そのためプログラマとしてずっと現役で活躍しようと考えるのであれば、自分の立ち位置を考える必要があるでしょう。例えばプログラミング言語はいくつもあるため、一つずつ学び取って行くことによって、大抵のことであれば対応出来るようにしておくという戦略もあり得ます。あるいは狭く深く、その分野であれば誰よりも詳しいというレベルにまで自分の実力を高めておくという手もあるでしょう。またクライアントが判断するのは、プログラミングの実力だけではありません。プロジェクトとしてチームで開発を担う場合が多いため、そのような人の輪の中でどれだけ上手くコミュニケーションをとることができるのか、といった対人力も評価されるのです。同じ実力であれば、仕事のやり易い人と組みたいと考えるのが、人情というものです。